関空出発事件
関空から、事件に遭遇するなんてね
考えてもなかったです。 そして、その事件を自らが引き起こしているため
ホントどうしようもなく、誰も責められないのですが、
学校の先生も、親も、私達も何とも言えない不安に
さっそく関空で飲み込まれそうになりました。*****私達が、関空に持ってきたものは、
詰めれるだけ詰めたトランクを3人だから3個、
ボストンバッグ3個、リュック3個、普通のかばんを3個・・・・1年間分の洋服と大量の辞書と参考書、
そして忘れてはいけない日本食などを持っていこうとしたら
こんなにたくさんの荷物になりました。まさか荷物に制限があるなんて
全然知らなかったんです、この時・・・。何も知らない私達は
空港のカウンターで、
荷物を次から次へとはかりへと乗せながら
チュニジアへの旅立ちにわくわくしていました。そんな庶民的な私達を奈落の底へ落とした
カウンタ−のお姉さんは、
「え〜っと、追加料金が・・・30万ほどかかりますが?」
と涼しそうな顔で言いました。3人 「え?何が30万て?」
よく聞こえなかったわ。お姉さん 「追加料金が、30万ほどかかりますが?」
またバカな客が来たわと言わんばかりに
きついお言葉でした。えええええええええ〜っ!!
30万って。
何?
何の話ししてんの、この姉ちゃんは。私達のうろたえた姿は先生や両親までをも
巻き込むくらいのうろたえっぷりでした。何とおっそろしい事に、
このお姉ちゃんは私達に
3人で荷物が60kgもオ−バ−だから
30万払えと言うのです。私達が、どんなにオロオロしていても
カウンタ−のお姉さんは冷ややかで
30万出すか、
この荷物置いていけ−!
と、目で訴えていました。しかし私達は、30万払えるわけもなく
かといって、この荷物を置いていく気もなく
良い考えを探してました。「あっ!」
「ほんじゃあ、60kg分手荷物にするわ〜。」
と、私達に良い案がひらめいたのですが・・・素早くお姉さんご返答。
「手荷物は、5kgまでです!」

「・・・・・・・・」そんな私達3人がオロオロしているのを
遠くで教授がしっかりと見ていました。そして、3人は何をやっとるんだと
教授は立ち入り禁止の柵をこえ、
警備員を無視し、
私達のそばへやってきて
事情を聞きました。すると、先生は・・・・ブチッと切れ、
「君ぃ〜!この子達は今からアフリカへ留学するんだよ?」
関空で大激怒されました。
怒鳴り声が関空に響き、
航空会社の偉い人も出て来たところで、
教授は・・・・何をするかと思ったら、
「この名刺で何とかしたまえ〜!!!!君ぃ!」と名刺をバシッと出しました。
すごい。
すごすぎる。
ありえない事態です。その名刺で、何とかなるんかいな?
しかし、大人の世界はわからんもんです。
航空会社のお偉いさんは、
「はい。わかりました。」
「25kg分をトランクに入れて頂き、残りを手荷物としてお持ち下さい。」
そう言いました。教授の名刺で
なんとかなったではないか。この時私達は、教授ってすごいなあ〜と
心底尊敬しました。
素晴らしい、先生。ありがとう。で、私達は、そこでトランクを広げたおし、
25kgになるように荷物を出し、
何度もはかりの上に乗せ、
まだあかんなぁ〜とか言いながら、
空港の地べたに座り、散らかし、広げ・・・特に私の場合は、なぜかウィッグ(半ズラ)を所持していたため
皆から「それは留学にはいらんやろ〜?」
と言われ恥ずかしい思いをしました。そして、ぐちゃぐちゃになったトランクを閉め
手荷物20kgをずるずる引きずることとなりました。
重すぎる手荷物なんですが、
文句は言えません。私達は異常に多い手荷物を所持しながら飛行機に乗り、
香港に着きました。(乗り換えのため)
そして、香港のお姉さんが私達を見て言った
驚きの一言。
「あんたら手荷物、それ、重くない?下入れたろか?」(英語)
と言うことで・・・・
20kg分も下に入れてもらえ、
ちょっと国が違えばお姉さんもこんなに優しいんだ〜と
香港のお姉さんに感謝しました。
こんな感じでおろおろしながら
関空を出発し、チュニジアへと向かったのです。
2002 10 25
 
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